近年では、偏頭痛や緊張型頭痛に悩む人も多くなってきた。偏頭痛とは、頭の片側または両側にズキズキとした強い痛みが発生する頭痛のことだ。こめかみ部分から目まで脈打つような痛みがあり、片頭痛が酷くなると吐き気や嘔吐といった倦怠感の症状も出てくることがある。

一方、緊張型頭痛とは頭に痛みを感じるものの、片頭痛より症状が軽いのが特徴だ。痛みは毎日断続的に、または数時間だけや数日続くといったものが多い。稀に肩こりや首コリも併発するが、嘔吐までの症状は引き起こさない。

こうした偏頭痛や緊張型頭痛は、ストレスや生活習慣によって起こる傾向が強いのが実態だ。しかし、その原因の一つに眼精疲労が関わっていることを知っているだろうか。

目を酷使して生活すると次第に目の筋肉が固まり、ピント調節機能である毛様体節に負担をかけてしまう。内蔵や代謝をコントロールする自律神経が乱れ、頭痛を引き起こすのだ。頭痛への対策をしても症状が改善しない場合は眼精疲労が原因の可能性があるため、まずは眼精疲労の軽減策をとろう。

眼精疲労が原因の頭痛の解消法として、1番効果的なのが目薬だ。どんな目薬でも良いわけではなく、B6やB12、Eなどのビタミン剤が含まれたものを選ぼう。

また、眼精疲労を軽減してくれる作用を持つ食べ物や飲み物を積極的に摂取することで、頭痛の改善が期待できる。たとえば豚肉やレバー、ブルーベリー、ハーブティーなどが挙げられる。これらの方法を試すことで、眼精疲労が原因の頭痛を和らげてくれるだろう。