厚生労働省による対策ガイドライン

インターネットが普及している現代ではブラウザで調べ物をしたり、パソコンやタブレットで動画を楽しんだりする人も多いだろう。通勤時間や休憩時間にも、スマホを操作している姿を見ることも珍しくない。

さらに、仕事にもインターネットを利用することが多くなった。体を動かす作業からデスクワーク中心の作業を行う人が増え、いまや1日中データの入力や照合、監視などでデジタルデバイスを使用するケースがほとんどだ。

このようにインターネットの普及で私たちの暮らしは豊かになったが、一方で仕事や遊びで現代人は目を酷使している。その結果、眼精疲労になる人も増加傾向にあり、特にVDT症候群については目の疲労も大きく政府が警告を出すほどだ。

VDT症候群とは、パソコンやタブレットなどを使用することで、眼精疲労などの身体的心理的負担を抱えている状態のことを指す。眼精疲労になる人を減らすために、厚生労働省では目を酷使する人が対象の「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」を作成した。

たとえばディスプレイと書類をそれぞれ交互にチェックする作業の場合は、明度の差で目を疲労させないように指示している。また、1時間に10分〜15分は休憩を挟むことを勧めている。特に1日4時間以上毎日作業する従業員に対しては、健康診断を実施するように勧告もしているのだ。

眼精疲労は、政府が注意を呼びかけるほどに深刻化している症状だ。眼精疲労にならないように、もしなった場合は目に負担をかけないことを心がけよう。